【企業研究日】
2021年11/20日
【結論】
・中期、長期的に買い
・今後のコロナ禍の収束具合やGOTOの再開、旅行や外食の回復動向などを見ながら投資
・業績が予想通り回復していけば買い続けるが、旅行や外食業界の自粛が続く、業界は回復しているが業績が上がらないなどマイナス要素があれば早めに逃げたほうが良い。時価総額が低く、自己資本比率も低いため、最悪上場廃止となることは予想しておく。
【企業概要】
銘柄コード:2764(東証1部)
企業名:株式会社ひらまつ
事業内容:レストラン、カフェ、ホテル経営
創業:1982年4月8日
資本金:1,213百万円
時価総額:159億円(2021/11/20 時点)
決算期日:3月31日
従業員数:648名(2021年3月時点)
HP:https://www.hiramatsu.co.jp/
【企業研究の仮説】
・新型コロナウィルスの感染が収束しつつあり、GOTOの再開などが期待されている
・旅行やレストランがこれまで規制されていた分、今後の戻り需要が期待できるのではないか
・GOTOで補助金などが出ることで、通常時より良いレストラン、良いホテルと、高級志向へ向かうのではないか
・コロナ前までは順調に成長していたため、企業としての成長力は高いのではないか
【調査の観点】
1.業績、財務
2.株価
3.定性分析
【観点1:業績、財務】
・2020年から利益がマイナスとなり、2021年は大きくマイナスであるが、その後は回復傾向
・特に21年度は損失が大きく、営業CFもマイナスとなっている
売上高 | 営業利益 | 純利益 | 営業利益率 | 純利益率 | 1株益(円) | |
連18.3 | 11,642 | 1,519 | 1,066 | 13.05% | 9.16% | 25.4 |
連19.3 | 10,948 | 740 | 75 | 6.76% | 0.69% | 1.7 |
連20.3 | 9,887 | -49 | -2,097 | -0.50% | -21.21% | -48.6 |
連21.3 | 6,266 | -2,458 | -4,111 | -39.23% | -65.61% | -94.2 |
連22.3予 | 9,600 | -1,900 | -2,050 | -19.79% | -21.35% | -29.3 |
連23.3予 | 11,500 | 50 | 0 | 0.43% | 0.00% | 0 |
自己資本比率 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | |
連18.3 | 46.0% | 1,774,614 | -995,684 | 1,383,683 |
連19.3 | 42.9% | 771,357 | -2,256,862 | -806,531 |
連20.3 | 33.1% | 555,059 | -4,781,954 | 1,742,855 |
連21.3 | 16.0% | -2,695,745 | -2,874,116 | 1,577,843 |
【観点2:株価】
2021年11/19日の株価:213円
<株価変動ニュース>
・2012年11月:好業績や自社株買いが評価され大幅続伸
→最も大きな上昇幅、これ以降2017年頃までは横ばい
・2015年5月:16年度の2桁営業増益予想、及びホテル事業への参入が好感
→上場来の最高値をつけるも、一時的な上昇であった
・2017年7月:最大1000万株の株式売出し実施により大幅反落
→長期移動平均線(緑線)を下抜く、以降は2020年まで下落トレンドが続く
・2018年11月:19年度予想を下方修正、年間配当を無配とし大幅下落
・2021年6月:米国のワクチン普及によるレストラン需要の回復による思惑買いが入り、
短期移動平均線(青線)を上抜く
・2021年9月:株式会社マルハン太平洋クラブインベストメントへの第三者増資により新株発行、
中期移動平均線(赤線)を上抜く
【定性分析】
・食べログ評価は 「レストランひらまつ 広尾」で「3.8」と高く、Google Map の評価でも「4.5」と高い
・ホテルの評価も総じて高い
・フランスの高級フレンチの名店と契約しており、日本店として出店
・総じて、ひらまつブランドについては高い評価があると考えられそう